「柘榴の実は…」の歌詞に疑問を抱きながらも、秋元康さんの世界に魅了される。
今回の要点
①SKE48「柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」という曲を知った。
②そこで、歌詞を調べたところ、誤植と思われる箇所を発見した。
③僕は、秋元康さんの思想に触れることができて興奮した。
「柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」
下記の記事を読ませていただき、SKE48に「柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」という曲があることを知りました。
個人的には、秋元康さんのこのような発想が大好きです。そもそも、なぜ「柘榴」を選んだのかとか、そこに「憂鬱」を詰めていることなど、思わず気になってしまうことが多いです。でもだからこそ、秋元康さんの歌詞には魅力を感じます。
歌詞を調べたら誤植らしき箇所を発見した
そこで、早速この曲の歌詞を調べてみました。
SKE48(赤組) 柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?― J-Lyric.net
「秋は深く 愛は深く 立ち止まる黄昏」
いいですね。AKB48「Only today」でもそうなのですが*1、秋元康さんは「自然」と「時間」を絡めて、それを詩的に、そして素敵に表現されます。たまりません。
さて、歌詞を眺めていて疑問に思ったことがあります。それは、次の部分です。
「機嫌が悪くなった君はいつも→OR機嫌が悪くなった君はそう」
この「→OR」は、おそらく誤植なのではないかと。もちろん、この曲が発表されて時が経っているので、多くの方が目にし、気づき、風化している話題でしょう。しかし、秋元康さんを尊敬し、かつ、初めてこの歌詞を見た僕は気になってしまいました*2。
深夜に部屋でPCと向き合い作詞する秋元康さんを思い出した
「→OR」という文字を見た僕は、深夜にパソコンで作詞をする秋元康さんを思い出しました。
秋元康さんは、パソコンを使って作詞をしています。かつては原稿用紙に書いていたそうなのですが、データの送受信や保管のことを考えると、パソコンで作詞せずにはいられないということでした。
番組内では、その作詞の様子も収められていて、まさしく、黒字でタイプされた歌詞の横に「→OR○○○」と赤字で入力していました。これはつまり、楽曲制作スタジオに控えている「仮歌担当の歌手」に両方の歌詞を歌ってもらい、最終的にしっくりくるほうを採用しよう、ということのようです。
ということで僕は、「柘榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」の作詞にもその手法が用いられており、あろうことか、消し忘れたままリリースさせてしまったと推測したのであります。
秋元康さんは何を見ているのか?
文体では伝わりにくいかもしれませんが、僕は、かなり興奮しました。というのも、僕は秋元康さんの発想とか歌詞とか腕組みをする姿とか…、いつも尊敬の眼差しで見ています。
しかし、僕のような一般人に、秋元康さんの「リアル」に踏み込める余地はないのです。それだけに、こうした「歌詞の消し忘れ」と思われるものを見ると、秋元康さんの発想に触れられたような気がして嬉しくなります。
これからも、素晴らしい歌詞を楽しみに待ち続けています。お会いしてみたいなあ、秋元康さん。